Economy

【2026年10月撤廃】パートの「106万円の壁」がついになくなる。手取り減少と引き換えに手に入るものとは?

【2026年10月撤廃】パートの「106万円の壁」がついになくなる。手取り減少と引き換えに手に入るものとは?

はじめに

Colorful tax reminder on clipboard against a pink background for March Photo by Leeloo The First on Pexels

「働き損」という言葉が、ついに死語になるかもしれません。

パートやアルバイトで働く皆さん、2026年10月が運命の分岐点です。 これまで多くの人が意識してきた「106万円の壁」が、完全に撤廃されることが決定的となりました。

「えっ、扶養範囲内で働けなくなるの?」 「手取りが減るってこと?」

不安になるのも無理はありません。しかし、これは単なる「負担増」ではなく、働き方の自由を手に入れるチャンスでもあります。 今回は、この歴史的な制度変更の中身と、私たちの生活への影響をわかりやすく解説します。

1. 何が変わる?「年収」から「労働時間」へ

Top view of a minimalist schedule planner with Monday header. Perfect for organizing daily tasks with goals section. Photo by cottonbro studio on Pexels

これまでは、社会保険(厚生年金・健康保険)に入る義務があるのは、以下の条件を満たす人でした。

  • 従業員数51人以上の企業
  • 月収8.8万円(年収約106万円)以上

しかし、2026年10月からは、この「年収要件」と「企業規模要件」が撤廃されます。 新しい基準はシンプルに一つだけ。

「週20時間以上働くなら、全員加入」

つまり、時給が高かろうが安かろうが、週20時間(1日4時間×週5日など)働く人は、原則として社会保険に入ることになります。

2. 衝撃!手取りはこれだけ減る

Close-up of a transaction involving a US dollar bill exchanged indoors between two individuals. Photo by Karolina Grabowska www.kaboompics.com on Pexels

社会保険に入ると、給料から保険料が天引きされます。 例えば、月収8万円(年収96万円)の人の場合でシミュレーションしてみましょう。

  • 現在:手取り 80,000円(全額もらえる)
  • 2026年以降:手取り 約68,000円(約1.2万円引かれる)

「月12,000円も減るの!?」 はい、その通りです。年間で約14万円の手取り減。これは家計にとって小さくない打撃です。これが「働き損」と言われる理由でした。

3. でも「払い損」ではない!3つのメリット

しかし、国もただお金を取りたいわけではありません。この保険料は「掛け捨て」ではなく、将来の自分への投資になります。

① 将来の年金が増える

国民年金(老齢基礎年金)に加えて、厚生年金が上乗せされます。 加入期間や給与によりますが、将来受け取れる年金が年額数万〜十数万円増える可能性があります。長生きすればするほど得になります。

② 傷病手当金がもらえる

もし病気や怪我で働けなくなった時、給与の約3分の2が最長1年6ヶ月支給されます。これは国民健康保険(扶養内)にはない、強力なセーフティネットです。

③ 障害年金・遺族年金が手厚くなる

万が一の事態が起きた際、受け取れる保障の範囲と金額が大きくなります。

4. 私たちはどう動くべきか?

2026年10月以降、選択肢は2つに絞られます。

  1. 週20時間未満に抑える 手取りを減らしたくないなら、労働時間を減らすしかありません。ただし、収入そのものも減ってしまいます。
  2. 壁を気にせずガンガン働く 手取り減少分を取り戻すくらい、もっとシフトを入れる。これまでは「106万円超えちゃうから…」と断っていたシフトも、これからは入れ放題です。

まとめ

「106万円の壁撤廃」は、一見すると手取りが減る悪いニュースに見えます。 しかし、長い目で見れば「老後の貧困リスク」を減らすための改革です。

「目の前の1万円」を取るか、「将来の安心」を取るか。 2026年までに、家族としっかり話し合って、働き方の戦略を立てておきましょう!