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【iDeCo 2026年改正】「70歳まで拠出可能」は神改正?それとも罠?50代・60代が知るべき全貌

【iDeCo 2026年改正】「70歳まで拠出可能」は神改正?それとも罠?50代・60代が知るべき全貌

はじめに

Simple illustration of an ATM displaying a $100 withdrawal on a purple background. Photo by Monstera Production on Pexels

「人生100年時代、いつまで働けばいいんだ…」

そんなため息をついているあなたに、朗報(あるいは悲報?)です。 政府は2026年12月を目処に、iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度を大きく変えようとしています。

最大の目玉は、「加入年齢の70歳までの延長」。

これ、単に「長く積み立てられる」だけじゃありません。50代・60代から始めても、数百万円単位で手取りが変わる可能性があるんです。

今回は、政治・経済の視点から、この「iDeCo 2026年改正」のメリットと、裏に潜む注意点を解説します。

1. 最大の変更点「加入年齢が70歳まで延長」

Conceptual image of tax deductions with alphabet blocks and percent symbol on black surface. Photo by Nataliya Vaitkevich on Pexels

これまでは「65歳未満」までしか掛金を拠出できませんでした。 しかし、2026年からは、国民年金の被保険者(会社員として働いている人など)であれば、70歳になるまで iDeCoを続けられるようになります。

何がすごいの?

一番のメリットは「全額所得控除」の期間が5年伸びることです。

例えば、年収500万円の人が月2.3万円を5年間余分に積み立てると、 約27万円 もの税金(所得税・住民税)が浮きます。 ただ貯金するだけでは得られない、圧倒的な「確実なリターン」です。

2. 拠出限度額が「月6.2万円」に統一?

Photograph of a road sign indicating a maximum speed limit of 30 in a winter setting. Photo by Erik Mclean on Pexels

もう一つの大きな改正ポイントが、掛金の上限額です。

現在は会社員の種類(企業型DCがあるか等)によってバラバラですが、これを「月額6.2万円」程度に統一・引き上げようという議論が進んでいます(自営業者は月7.5万円へ)。

もしこれが実現すれば、退職金がない中小企業の会社員でも、自分で強力な退職金を作れるようになります。

3. 老後資金が増えるプロの活用法

この改正で最も恩恵を受けるのは、「50代でまだ老後資金が足りない人」です。

「今からiDeCoなんて遅いよ」と思っていた人でも、70歳までできるなら話は別。 60歳定年後も再雇用で働くなら、その給与所得にかかる税金をiDeCoで消しながら、老後資産をラストスパートで増やせるのです。

まさに「働き続ける人へのボーナスステージ」と言えるでしょう。

4. 注意点:退職金控除の「10年ルール」に警戒せよ

ただし、手放しで喜べない落とし穴もあります。

会社からの「退職金」と、iDeCoの「一時金」を両方受け取る場合、受け取る時期を一定期間空けないと、税金が高くなる(退職所得控除が重複利用できない)ルールがあります。

これまでは「5年」空ければOKでしたが、2026年からはこれが「10年」に延長される見込みです。

つまり、65歳で会社の退職金をもらったら、iDeCoを非課税で受け取れるのは75歳になってしまう…。 この「出口戦略」は、以前より綿密に計画する必要があります。

まとめ:働くなら「入らない理由がない」

デメリットはありますが、それでも「掛金が全額非課税」というメリットは強大です。

2026年の改正は、国からの「70歳まで働いて、自分で年金を作ってね」というメッセージでもあります。

少し厳しい現実ですが、制度を賢く利用した人だけが、豊かな老後を勝ち取れます。今のうちから口座開設の準備をしておきましょう。